京都学派アーカイブについて

目的

京都学派は、日本の近代化の途上に現れた一大思想者集団である。京都学派の人々は、西洋由来の哲学を、東アジア文化圏の土壌に、この文化圏特有の思想を保ったまま移植しようとし、そして、それに成功した。これは近代世界の文化史上の大きな出来事である。そして、近年では、京都学派が生み出した様々な哲学思想が、海外、特に欧州で、「日本」「東アジア」という地域性と関係なく、近代の注目すべき世界哲学として受け取られるようになっている。この様な状況を考えれば、京都学派の思想家たちが遺した史料は、近代日本の重要な文化遺産なのである。

本アーカイブは、そのような京都学派が遺した史料へのアクセスを提供することにより、それらの史料群の保全の一助となることを目的としている。西田、田辺については、その原稿・日記の一部の画像、史料の所在などの情報を中心に、その他の思想家たちの場合は、史料の所在などの情報を中心に、それぞれ情報提供する。

沿革

京都学派アーカイブは、科学研究費補助金、挑戦的萌芽 22652008、“西田哲学・田邊哲学のテキスト生成研究”(2010−2012)の一環として、同研究プロジェクトの代表、林晋(当時、京大文学研究科、情報・史料学専修教授)と、分担者、藤田正勝(当時、京大文学研究科、日本哲学史専修教授)が構築し、2011年11月に試験公開を始め、翌年の11月に公式に公開を宣言した。

科学研究費補助金による同プロジェクトの終了後も、京大文学研究科、情報・史料学専修のプロジェクトとして、科学研究費補助金、挑戦的萌芽 26580013、“京都学派の思想史における史料学的アプローチ”(2014−2016)などの補助も得ながら運営が続けた。アーカイブの代表者と管理者は林晋であった。そして、2018年度には、情報・史料学専修が他専修と統合してメディア文化学専修になったのを契機に、運営者がメディア文化学専修に変わった。

さらに、 2018年度末に林晋が定年退職を迎えるため、2019年2月28日に、メディア文化学専修と日本哲学史専修の共同運営とし、アーカイブのコンテンツも大幅に拡張し、ドメイン名を、従来の kyoto-gakuha.info から、 kyoto-gakuha.org に変更した新アーカイブを公開した。 そして、2019年4月1日よりは日本哲学史専修のみの運営となり、代表者は日本哲学史専修主任教授上原麻有子、管理者は林晋となる。旧アーカイブkyoto-gakuha.info は、ユーザを研究者と想定していたが、新アーカイブでは、京都学派に興味を持つ総ての人々をユーザとして想定している。

連絡先

京都大学文学研究科日本哲学史専修メディア文化学専修
京都学派アーカイブ管理者 kyoto.gakuha.archive@gmail.com